ウイイレ兄弟

兄「よこせ！はよパスしろ！」

僕「おっけ！スルーパス！」

兄「まかせろやー！」

僕「おい！持ちすぎ！こっち返せって！」

兄「うっせぇ！俺のドリブルは何人たりとも止められねぇ！」

僕「バカ！そんなとこ無理に・・・って、あーあ！何やってんだよ！」

兄「いや今のファールだから。ファールで止められただけだから。」

僕「ファールって笛ならなかったらファールじゃねーんだよ、バカ！」

兄「お前兄貴に向かってバカとか・・・・・あ・・・・。」

僕「ん？どした？何ブリッジしてんの？別に面白くないよ？」

兄「出ちゃったみたい、力んだ途端に。」

僕「・・・またウンコ漏らしたのかよー！？」

兄「またってゆーな。お前の部屋で漏らしたのは初めてだ。」

僕「初めてとかどーでもいいよ！早くどっかいけよ！」

兄「あんな、確かに俺今ウンコ漏らしたけどよ、その言い方はねーんじゃねぇ？いちおこんなでもお前の兄貴なわけでさ。」

僕「何落ち着いて説教たれてんだよ、それもブリッジしたまま。床に染み付いちまうじゃねーか、さっさとトイレいけよ！」

兄「いや動けないよ、シゲちゃん。動くと被害拡大するよ。」

僕「お前のパンツん中だけだろ。そのままじゃ部屋中ウンコ臭くなるやんけ。」

兄「・・・ほんとお前って冷たい人間だよな。わかったよ、行くよ！」

僕「おう、さっさとしろ。」

兄「よっこらしょ・・・・ほんと、シゲちゃんごめんね。」

僕「くせーよ！早く消えろウンコたれ！」

兄「うんうん、今は全て受け入れるよ。今はどんな責め苦も甘んじて受け入れようじゃないか。そうさ、俺が全部悪いんだよな。」

僕「３０過ぎてウンコたれといて余裕ぶっこくなよ、キモいなぁ。」

兄「シゲちゃん、言い過ぎだよ。」

僕「お前はウンコたれすぎ。」

そんな兄貴はこれでも一級建築士。建築士にろくなやついねーな。